前回のブログで「基礎学力は読み書き・計算で差がつく」という記事を紹介しました。読み書き・計算の学習習慣を身につけるのに、ぴったりなのが公文式でしょう。しかし、公文は「いつまでやるか」「どこまでやるか」悩むご家庭が多いようです。
公文と言えば、真っ先に算数を思い浮かべます。先取りでどんどん進められ、学習意欲を高めるのにも適しています。中学受験を目指す場合、小学課程が終わるF教材(分数の掛け算・割り算)までというのが定説でしょう。いくら方程式を学んでも、中学受験では使えないからです。
公文は「どこまで」より「いつまで」が重要だと思います。中学受験を考えたら、3年生の1月までに公文を止めて、新4年から大手塾のカリキュラムへ移るべきです。区切りの良いところまで公文を続けたいと言って、新4年の入塾を遅らせてはいけません。塾のカリキュラムに遅れるデメリットの方が、明らかに大きいでしょう。
かく言う我が家では、F教材まで行かずに公文を止めました。分数の計算が「思考」ではなく「作業」になっていて、本質を理解せずに続けると、むしろ弊害になると思ったからです。公文は低学年においてとても有効ですが、中学受験で求められるのは論理的思考力であることを忘れないでください。
(「『中学受験はコスパが悪い』は本当か?」をご参照ください。)