前回に続き、過去問についてです。国語の過去問演習で、最も重要なのは「子供に任せない」ことです。赤本の解説も、小学生が自己採点するには、必ずしも親切ではありません。
記述問題であれば、満点を狙うのではなく、着実に△(部分点)を拾っていくことが求められます。選択肢問題では、模試と異なり正答率がわからないので、どれが落としてはいけない問題か(どれが捨て問か)見分けがつきません。いずれも、大人の目で見て、アドバイスが必要になるでしょう。
制限時間を守ることも大切で、この時期となれば「速さも実力」と考えなければなりません。時間オーバーして解き続けるやり方もありますが、制限時間を守る意識が弱まらないか、注意してください。あらかじめ、大問ごとの時間配分を決めましょう。入試本番を意識して、少し短い時間設定で解くくらいがちょうど良いです。
これらの作業を大人の手を借りずにできるのは、よほどの上位層に限られます。塾や家庭教師の先生に見てもらうか、親御さまが確認してください。過去問演習は、時間と体力を費やします。残りわずかな貴重な時間を使うからには、実力が伸びるように最大限活用しましょう。
(「過去問の採点を子供に任せてはダメ!」をご参照ください。)