SNSや動画視聴で国語力が低下?

「SNSや動画視聴が長いほど全教科で正答率低く 中学国語の正答率は最低に」という記事がありました。文科省が実施した全国学力テストで、中学国語は正答率が過去最低となった。特に「読む」技能で正答率が低く、必要な情報を読み取る力に課題がみられた、とのことです。

 

中学国語では、1日あたりのSNSや動画視聴が「30分未満」の生徒と「4時間以上」の生徒で、正答率に大きな差(12.3ポイント)がありました。小学国語の正答率は上昇したことから、スマホ利用が本格化する中学生に問題が現れています。因果関係は断定できませんが、スマホ利用と学力が負の相関関係にあるのは間違いないようです

 

子供がデジタル機器を活用するようになって、考える力が衰えているという指摘もあります。調べるコストが下がり、情報が洪水のようにあふれる中で、「考えることはめんどくさい、タイパが悪い」と感じているようです。SNSでは趣味・趣向に合う情報が表示されるため、思考の偏りや中毒性のリスクも高いでしょう

 

中学受験国語の論説文・物語文では、小学生の日常生活では目にすることのない、様々なテーマを扱います。SNS・動画の時代だからこそ、子供のうちから、良質な文章に多く触れることが大切です。中学受験国語の良い点は、自分で文章を選べないところにもあるのです。