やっぱり気になる「読書の勉強効果」

「『読書=読解力』ではない。元塾国語講師が思う子どもの読書の勉強効果」という記事がありました。読書と読解は、そもそも読み方が違う。読解力を上げたいなら、読解問題を解かせたほうが効率的、とのことです。

 

読書が勉強に与える良い影響として、次の3つが挙げられていました。

① 漢字や語彙が身につく

② 長い文を読むことに慣れる

③ 展開パターンがストックできる

①・②は私も同意見です。以前のブログ「国語の点数アップに読書は必要?」で述べたとおり、読書によって「読むスピードを上げる」「語彙や言葉の組合せを蓄積する」効果が期待できます。

 

③については、読書より、過去問などでの長文読解が有効でしょう。中学入試では、親子愛、友情・信頼、他者理解・尊重、多様性、科学技術の功罪、物質的豊かさと心の豊かさ、などなどお決まりのテーマがあります。限られた紙面の中で、時に「中略」を挟みつつ、出題者が展開パターンを作ってくれていますから、読書より効率的にストックできるのです

 

読書嫌いの子供は、音読によって補わなければなりません。音読をやりたがらない子供には、「使える語彙が足りない」「助詞・助動詞の感覚が鈍い」「話し言葉と書き言葉の使い分けが弱い」といった特徴が現れます。その結果、記述問題でのアウトプットに苦戦するのです。やさしい文章からでよいので、音読の習慣を身につけましょう。

(音読の効用は「『中学受験の問題文が長すぎる!』問題①」をご参照ください。)