「『語彙力がある子』たちの習慣…国語講師が見つけた『例外なき共通点』とは?」という記事がありました。語彙力がある子は例外なく、語彙や言葉に関する「学習まんが」で学んでいた。語彙が乏しい子に共通する点は、「家庭が言葉に触れられる環境になっていない」とのことです。
小学生の私は読書嫌いでしたが、学習まんが(学研のひみつシリーズ)を毎晩、布団の中で読んでいました。『化石のひみつ』・『からだのひみつ』など、特に理科の力がついたと思います。学習まんがは大学受験にも有効で、文字だけでは想像しにくい世界史では、木村尚三郎先生(東大西洋史)が監修された集英社『世界の歴史』全20巻が、東大の論述問題にも通用する内容でした。
家庭環境が語彙力に影響するというのも、そのとおりでしょう。中学受験に必要な語彙は、子供同士の会話には出てきません。筆者も出題者も採点者も大人ですから、「大人との会話」の中で使える語彙を増やしてください。
(「語彙力アップの秘訣は『大人との会話』」をご参照ください。)
長い話を短くまとめたり、難しい話を易しく言い換えたりできるのが、「国語力がある」ということです。選択肢問題で言い換えに気づく、記述問題で抽象度を上げて答える、どちらも語彙力が求められる場面です。SAPIX生であれば、コトノハを音読して、五感を使って体に染み込ませることが、何よりの近道です。