【読書メモ】『東京都同情塔』九段理江

『東京都同情塔』九段理江

芥川賞受賞作品。

ザハ・ハディド案による新国立競技場が建設されている近未来の東京。

建築家の牧名沙羅が、ザハのスタジアムに呼応するような、タワー型刑務所「シンパシータワートーキョー」を設計する。

「シンパシータワートーキョー」の名前に違和感を感じて、コンペに後ろ向きだった沙羅が、拓人が不意に思いついた「東京都同情塔」という訳語(名前)を得たことで、一気に創作に向かうところに共感した。