「国公立大医学部に強い」上位5校に東京はなし

「国公立大医学部入試で高い合格実績を上げている学校はどこか」という記事がありました。2024年入試の上位5校は、すべて中部以西です

1位:東海(愛知)104人

2位:久留米大附設(福岡)73人

3位:ラ・サール(鹿児島)71人

4位:灘(兵庫)70人

5位:洛南(京都)68人

東京の高校は、7位に開成52人、9位に海城47人、10位に桜蔭46人が入っていました。

 

東京の高校が上位に入らない理由として、首都圏に国公立大医学部が少ないことが挙げられていました。難易度が東大理Ⅰ・理Ⅱに匹敵する医科歯科・千葉を除くと、関東には横浜市・筑波・群馬しかありません。逆に、関東では(学費がまったく違いますが)私立医学部の選択肢が多くあります。

 

男子では、医師の子息が多く、学校のサポートが手厚い海城の47人が出色です。東北・新潟・浜松医に合格者が多く、全国に目を向けている様子がうかがえます。筑駒26人、麻布18人、駒場東邦14人が少なく感じてしまうでしょう。東大合格で躍進した聖光学院でも16人です。

 

女子は、男子以上に医学部志向が高まっており、豊島岡の35人に表れています。2022年に東大理Ⅲ合格13人でトップになった桜蔭は、2024年も灘・開成と並んでトップの12人です。中学受験においても、医進コースを新設した淑徳与野が人気を集めるなど、影響が出てくるでしょう。