「桜蔭に入れたいならSAPIX一択」という中学教師ママの記事がありました。2月7日時点で、合格者287名中、SAPIXは189名。実に66%を占め、早稲アカ69名・日能研21名と比べて、圧倒的な合格実績です。
桜蔭は、特に国語が難しいことで有名です。字数制限のない超長文の記述問題(200字超も!)など、小学生の限界に挑戦しているかのようです。男子御三家よりも難しく、SAPIXのBテキストが最も真価を発揮する入試でしょう。
今年の出典は、詩人・最果タヒさんのエッセイと、増山実さんの『百年の藍』でした。いずれも最近の作品で、読みづらさはなかったと思います。どういうことか、なぜか、といったシンプルな設問に、本文全体を要約するような解答を作らせる点が、東大現代文とよく似ています。
もはやここまでくると、大学受験に匹敵するレベルと言えそうです。特に国語は、SAPIXのカリキュラムが最も合っている科目かもしれません。しかし、桜蔭の受験者はごく一部の最上位層ですから、それ以外の大多数の生徒は、SAPIXのカリキュラムと「上手に付き合う」ことが必要になるのです。
次回に続きます。