浦和明の星の入試が1日14日にありました。四谷大塚偏差値で64、女子最上位層の前受校です。国語は、特に本文が長いことで有名です。記述問題はありませんが、より偏差値が高い栄東(東大特待Ⅰ)と比べて、難しかったでしょう。
論説文は、スマホが私たちに与えた影響を、孤立・孤独・寂しさの観点から論ずるものでした。ありがちなコミュニケーション論ではなく、若手哲学者による、抽象度の高い、ハイレベルな内容です。論理展開を正確に追っているか、問われる設問でした。
物語文は、櫻いいよさんの『世界は「 」で沈んでいく』でした。友だちを作れない姉が、友だちがすぐできる妹の本心を知る場面です。なかなかの修羅場なので、試験とは言え、前向きな場面で終わってほしいと思うのは、私だけでしょうか。
選択肢も長く、よく作り込まれていて、最上位層が挑戦するに相応しい問題です。しかし、これだけ長い文章を読ませるのに、なぜ(時間を食う)抜き出し問題を出すのか、疑問に思いました。普通の記述問題を出してくれた方が、子供が実力を発揮しやすいと思います。
(「『中学受験の問題文が長すぎる!』問題①」をご参照ください。)