6年生は入試まっただ中ですが、5年生以下は、いよいよ2月から新学年です。SAPIXは1月8日に新6年生の入室・組分けテストがあり、昨年に比べ難しかったようです。特に国語は10点以上も平均点が下がり、ここまで難しくする必要があるのか、疑問に思うほどでした。
新6年生は、体感として「やることが倍増」します。すべてをこなそうとすると、子供がパンクしてしまうでしょう。特に、教材が難関校に合わせられている場合、子供だけでは、どうしたらよいか判断できません。周りの大人が、やるべきことの取捨選択をしなければならないのです。
(「『SAPIXはなぜ保護者が大変なのか?』問題」をご参照ください。)
では、何を基準に取捨選択すべきでしょうか。国語では、過去問から逆算することをおすすめします。例えば、50字程度の記述問題しか出ないのに、100字以上の練習をする必要はありません。短時間で、100字以上の解答を、しかも1文で書き切るのは、大人でも苦痛だからです。
大手塾が学習内容を前倒しした結果、中学受験で最も大切な「基礎固め」は、5年生の内容が中心となりました。6年生の過酷なカリキュラムに耐えられるように、5年生までに基礎学力と基礎体力をしっかり身につけましょう。