「『国語力が伸びる子』の家で実践しているシンプルな3つの習慣」という記事がありました。男子は女子に比べて、言語能力を司る左脳の発達が遅れるので、長文読解ができるようになるのに時間がかかるとのこと。私は脳のことはわかりませんが、精神年齢が読解力に影響するのは事実でしょう。特に物語文では、早熟な女子に有利な場合が見受けられます。
そこで、国語の苦手な男子に取り入れやすく、効果が高い勉強法として、
①日常会話の中で「多様な語彙」を使う
②音読をする
③正しい日本語を書き写す
の3つの習慣が紹介されていました。
①・②に関しては、私も同意見です。①会話の大切さについては、「語彙力アップの秘訣は『大人との会話』」で詳しく書きました。②音読の効用については、「『中学受験の問題文が長すぎる!』問題①」をご参照ください。
③については、私は少し違う意見です。アウトプットの訓練は、①の「話すこと」の方が効果的・効率的だと思います。代わりに3つめの習慣をあげるなら、やはり「線引きしながら精読する」でしょう。線引きは、文章の構造を理解する精読に有効です。解答の根拠が早く見つけられ、スピードアップ・成績安定にもつながります。詳しくは、「国語の『線引き』に正解はある?」をご覧ください。
中学受験にとどまらず、大学入試に至るまで、国語力アップの中心は精読であり続けるのです。