国語は「親塾」で教えられる?

国語は、親が教えるのは最も難しい科目です。算数であれば、間違えた箇所をピンポイントで把握できますが、国語の場合、子供がなぜ間違えたか、原因がわかるでしょうか。子供本人に聞いてみても、ぼんやりした反応しか返って来ないのが普通です。

 

国語で「間違えた原因」は、傍線部付近にあるとは限りません。例えば、論説文であれば「途中で因果関係を逆さまに読んでいた」、物語文であれば「途中でセリフ・描写を別人と勘違いしていた」ということがあります。

 

では、どうすれば「間違えた原因」がわかるでしょうか。結論は、大人が子供と「一緒に読む」しかないのです。しかも、本文の最初から読まないと、どこで不正解の種が生まれたか、わかりません。これは、親子双方にとって「めんどうくさい」作業です。

 

模試や過去問では、とても長い物語文や、哲学などをテーマにした、大人でも解釈に困る論説文もあります。親が教えるには(算数にはない)事前準備が必要ですし、親子げんかのリスクも高まります。家庭教師と子供は他人だからこそ、お互いに冷静さを保てるのです。幸せな中学受験とするために、親子関係を大切にしてください。