続・『二月の勝者』最新刊の見どころ

先日のブログ『二月の勝者』の最新刊(第19集)の見どころで、「2月3日終了時点で合格のない2人」を紹介しました。今日は続編で、「偏差値40から偏差値60台の学校を目指す2人」を紹介します

 

2人の受験校選びにはリアリティがあるので、想定される実在校に当てはめてみます

✅加藤匠:おとなしくて鉄道好き。鉄道研究部を熱望して、勉強にスイッチが入る。2/1桐朋56、2/1午後都市大付属56~60、2/2桐朋61、2/2午後穎明館47、2/3成城55

✅柴田まるみ:不登校のため、内申書に左右される高校受験を避け、中学受験を志す。2/1女子学院70、2/2吉祥女子65、2/2午後大妻中野51、2/3午後恵泉54

(注:数値は四谷大塚の偏差値)

 

2人とも、マイペースを守り、ゆっくり・しっかり実力をつけてきました。家族のサポートも受けて、ベストを尽くせた結果、合格・不合格を経験しつつ、納得の中学受験になっています。子供の成長が実感でき、家族の良き思い出となる、お手本のようです

 

この2人は、普通の子供ほど中学受験をした方がよいと私が思う典型です(「高校受験は中学受験より大変?」をご参照ください)。中学受験の目的は、基礎学力はもちろんのこと、中高6年間を満喫するためでしょう。小学校でできなかったことに、羽を伸ばして挑戦してほしいと思います。『二月の勝者』の黒木先生も、高校受験は「大っ嫌い」と言っています。