5年生の後期は国語の難易度も急上昇②

前回(5年生の後期は国語の難易度も急上昇①)の続きです。5年生後期のSAPIX国語Bテキストについて、難易度を実際の入試問題と比較してみましょう。

 

入試問題は「過去問からわかること」シリーズで解説していますが、5年生後期のBテキストは、上位校から中堅校の入試問題レベルに達するか、すでに超えています。つまり、これから1年以上、入試問題レベルに当たり続けるのですから、今から模範解答のように書けなくても、まったく問題ありません。出題テーマのバリエーションを体得するため、様々な文章に触れておくことを、まずは優先しましょう。

 

ただし、記述問題の指定字数が多いことには要注意です。難関校でない限り、長い記述問題は少なく、中堅校では50字程度までが多いでしょう。70~80字もの解答を一文で書き切るのは、大人でも困難な作業です。上位層は指定字数に合わせる練習になりますが、それ以外の子供は、まだ字数にこだわらない方がよいです。苦行になりかねませんから、やりすぎに注意しましょう。

 

なお、四谷大塚の予習シリーズの場合、各回最後の発展問題は、SAPIXのBテキストほど難解ではありません。選択肢問題もありますし、記述問題にヒントもついています。ひとことで「難しい」と言っても、難しさの原因は人それぞれです。一人ひとりをよく見て、「適切な時期に、適切な教材で、適切な指導を」心がけてください。