人生には3回の受験チャンス

慶應義塾が夏の甲子園で優勝しました。早大学院も西東京大会で準決勝まで勝ち進み、早慶付属校の人気が高まるかもしれません。「受験勉強で中断することなく、運動や芸術に打ち込みたい」、同時に「運動や芸術を職業にできない場合に備え、保険をかけたい」と考えるご家庭には、早慶付属校はとても魅力的です。

 

一方で、国立大学や医学部へ進学したくなる可能性を考えた場合、早慶付属校は最適な選択肢とは言えません。両者の違いは「誰が判断の主体となるか」です。18歳の大学受験では本人が判断するでしょうが、12歳の中学受験においては、本人だけでは難しく、親の判断に左右されます。早稲田大学への進学率が半分程度の早稲田中高(係属校)などもあり、情報収集は親がしなければなりません。

 

一部の層に限られる小学校受験を除いて、人生には中学・高校・大学と3回の受験チャンスがあります。3回のうちのどこを使うかは、ご家庭の方針次第です。受験によって友達も大きく変わるので、どのタイミングで人間関係をリセットするかも、判断要素になるでしょう。

 

以前のブログ「高校受験は中学受験より大変?」で書いたとおり、私は(高校受験より)中学受験をお勧めします。特に女子は、高校受験での選択肢が少ないので、中学受験を考えてください。”Education is the great equalizer. It opens the door to a good-paying job, and a secure future.” 普通の子供ほど中学受験をした方がよいと思います。