親の「褒める習慣」が子供の「国語力アップ」に

前回、子供の学習習慣は「親の関わり方」で決まるとお話ししました。大人の話題を共有することで、子供の精神年齢が上がります。読み聞かせ・音読によって、語彙や比喩表現が体内に蓄積されていきます。そして何より、親が子供を「褒める習慣」が、子供の学習習慣に大きく影響します。

 

褒める際は、具体的にどこが良いか、丁寧に相応しい言葉を選んでください。SNSが普及し、タイパ重視の短文化の中、意識して表現力を高めないと、中学生レベルでもマイナス感情を「うざ/だる/めんど」で済ますようになってしまいます。子供に心情語のバリエーションを増やしてほしいなら、親の声かけからワードセンスを磨きましょう。

 

国語が苦手な子供にとって、記述問題はハードルが高いです。せっかく思考したものも、言葉で表現できなければ、白紙答案になってしまいます。考えをアウトプットすることを習慣化して、心理的ハードルを下げなければなりません。大人が褒めてあげないと、子供は安心してアウトプットできないでしょう。

 

まずは、点数がもらえなくても、記述問題に何か解答したら褒めるところから始めましょう。どうせバツだからと、あきらめてしまうのを防ぎます。記述問題の模範解答には、「こんな内容でいいの?」という浅いものから、「ここまで書かなきゃいけないの?」という深いものまであります。大人でも見分けるのは難しいので、模範解答に固執しないことが重要なのです。