中学受験で英語は必須になるか?

江戸川学園取手中学のすべての入試方式で、英語(リスニング)が必須となりました。国算理社+英語の5科目型の場合、350点満点のうち、英語の配分は50点あり、決して無視できないウェイト(理社と同じ!)です。正答率6割と10割では、20点も差がついてしまいます。

 

ホームページ掲載のサンプル問題を見ると、千までの数字や、1月から12月までの名前などは、知っておく必要がありそうです。現在進行形や助動詞も当たり前のように出てくるので、何らかの対策をすることになるでしょう。turnip(かぶ)という単語まであるのには、驚かされました。

 

このような私学は、これから増えていくのでしょうか。4科目でも大変なのに、これ以上の負荷を小学生にかけるのは甚だ疑問です。内容は慣れや知識を問うものであり、論理的思考力とはまったく無関係です。中1の終わりには、誰でもできるようになるレベルの問題でしょう。

 

子供の能力が急速に発達する10歳から12歳の「ゴールデンエイジ」は、とても貴重な時間です。ここで「基礎学力」をつけ、論理的思考力を高めることが、その後の高等教育の「土台」となります。国語力を重視する立場からすると、ゴールデンエイジの貴重な時間を奪われるのは、深刻な脅威を感じます。