「中学受験の国語の問題文が長すぎる」問題に関して、前回は「事前にできる作戦」を提案しました。今回は「試験中にできる作戦」です。
皆さんは、国語の試験の文章題において、どのような順番で解答しますか。
《タイプA》本文を最後まで読んでから、設問を読み解答する。
《タイプB》本文を読みながら、傍線部・空欄の都度、設問に解答する。
《タイプC》設問を先に読んでから、本文を最後まで読み、解答を始める。
以上の3タイプが多いと思いますが、私のおススメは《タイプA》と《タイプC》の中間で、読むスピードが遅い「読書嫌い」に有効な作戦です。
【試験中にできる作戦】※①→⑥の順番で
①本文の長さを確認する:前半を読むのに時間をかけすぎないように、必ずはじめに確認します。
②筆者とタイトルを確認する:主題が想像できることが多いです。
③注釈を確認する:主題が想像できる、後でページをめくる手間が省ける、注釈の読み忘れを防げる、といったメリットがあります。
④設問をさらっと見る:時間をかけないように、選択肢問題の選択肢は読みません。
⑤本文を最後まで読む:線引きに時間をかけすぎてはいけませんが、文章の構造はしっかり理解する必要があります。論説文であれば、具体例の部分は早く読み、まとめ(抽象化・一般化)の部分はゆっくり読んで、メリハリをつけます。
⑥設問に解答する:書き抜き問題には、解答が傍線部から遠く離れている(いじわる)問題もあるので、時間をかけすぎないよう注意します。
最終的には、お子さま本人がやりやすい方法を選んでよいですが、《タイプB》は解答が後ろに離れている設問が続くと混乱するので、おススメしにくいです。《タイプB》は、過去問をやってみて大丈夫そうか、予め確認してください。