「中学受験の問題文が長すぎる!」問題①

「中学受験の国語の問題文が長すぎる」という批判記事がありました。あまりに長くて時間が足りないため、傍線部付近だけを読むようになり「本末転倒」とのことです。確かにそのとおりですが、受験生としては、長い文章が出題されている以上、対応せざるを得ません

 

6年生は過去問を始める時期になり、気になっているご家庭も多いと思います。しっかり読まなければ実力がつかない、しっかり読んでいたら時間が足りない、大きなジレンマでしょう。これまでは精読優先だったけど、どこかでスピード優先と割り切った方がいいのか、迷うところです。

 

読書はスピードアップに有効なので、読書好きの子供は、休み時間の「息抜き」に読書を続けましょう。読書でリフレッシュして、勉強の再開に弾みがつけられれば、最高のサイクルになります。問題は(私もそうでしたが)読書嫌いの子供です。読書嫌いだと「読むスピードが遅い」ので、弱点を補う「作戦」が必要になります。

 

まず「事前にできる作戦」として、音読によって、言葉のかたまりと語彙に慣れましょう。読書嫌いの子供は、語彙や言葉の組合せが不足しています。音読で「目・脳・口・耳・手」を同時に使いながら(音読はマルチタスク!)、それらをインプットします。組合せになりやすい言葉を「感覚」でつかむと、記述問題でアウトプットが早くなり、時間短縮につながります。

 

次回は「試験中にできる作戦」を考えます。