物語文の「線引き」のポイントは?

今回は、物語文の「線引き」のポイントです。論説文と比べると少し多く見えますが、物語文の「精読」に必要なポイントですので、マスターしましょう。ただし、線の「引き過ぎ」にはならないよう、注意してください。

 

【物語文の線引きのポイント】

①登場人物:登場人物とそれらの関係性が、物語文の基本です。誤解を防ぐため、初めて登場した箇所に印をつけます。

②場面が変わるところ:論説文の意味段落のように、物語文では、時間や場所が変わる箇所に印をつけます。文章は必ずしも時系列に並んでいないことを、意識しましょう。

③心情を直接的にあらわす言葉・セリフ:これらは見つけやすいと思います。プラスの心情か、マイナスの心情かを確認します。

④心情を間接的にあらわす行動・態度・情景:心情をほのめかしている箇所は、自分とバックグラウンド(時代や年齢など)が異なる登場人物の場合、理解が難しくなります。比喩や慣用句も使われるので、設問になりやすいポイントです。

⑤心情変化のきっかけ:物語文の記述問題は、「きっかけ+心情変化」で解答するのが典型パターンです。

 

最後に忘れてはならないのが、論説文・物語文に共通して「設問にも線引きしましょう」ということです。テストにおいて、設問の指示の誤解・見落としは、最も避けなければなりません。日々の学習から、設問の指示に細心の注意を払うことを徹底してください。