国語の成績が良い子供の特徴は?

SNS・動画・ゲームの時代だからこそ、子供のうちに、良質な文章に多く触れることがとても大事です。ネットを見ていると、好きそうな文章・似たような文章ばかりが表示され、偏った考えに染まる危険があります。中学受験国語の良い点は、自分で文章を選べないところにもあるのです。

 

論説文であれば、国語の成績が良い子供は、筆者の主張に沿って「先を想像」しながら読みます。もし想像と異なる主張が展開されたら、自分の読み方に誤りがあったと気づき、軌道修正を図ることができるのです。さらに進んで、問題作成者の立場に立って読むようになったら、国語の成績は飛躍的に伸びているでしょう。

 

物語文を読むと、日常生活では知ることのできない「他人の気持ち」を知ることができます。国語の成績が良い子供は、感じる力や想像する力が早く成長しているので、登場人物の気持ちを表す心情語や情景描写を見逃しません。物語文で高得点を取るには、自分と異なるバックグラウンド(時代や年齢など)の登場人物の気持ちを理解できないといけません。そのために、様々な種類の物語文に当たる必要があるのです。

 

時に言葉は暴力と化し、刑事罰以上の社会的制裁を加え、社会から人を抹殺する力を持ちます。言葉を正しく使うことができる人になるために、国語教育はとても重要な役割を担っていると思います。中学受験を通じて、論理的思考力と豊かな感受性を養い、言葉を巧みに扱えるようになりましょう。