記述問題は「話す」ことから始めよう

前々回のブログで、「国語が得意になると(選択肢問題より)記述問題が好きになる」ことを書きました。選択肢問題は、単純だと誰でも正解してしまいますし、差を付けるために難しくすると、紛らわしさが増して、悪問に近付きます。過去問題集によって解答が割れるような選択肢問題は、小学生には悪問だと思います。

 

国語力は「読解力+論理的思考力+表現力」です。「読んで、理解して、書く」と言い換えてもよいかもしれません。そして、表現力(書く)まで総合的に試されるのが記述問題ですから、実力差が出るのは、やっぱり記述問題なのです。

 

「書く」ことは、子供にとってハードルが高い作業です。そこで、同じアウトプットでも、「話す」ことから始めることをお勧めします。記述問題の「解答の要素」として思い付くものを、口に出してみる。大人が辛抱強く付き合って、子供からアウトプットを引き出します。(親子でやるには時間も忍耐力も足りない場合、家庭教師にアウトソースしてください。)

 

この時、模範解答にこだわるのは、国語が得意な場合に限定しましょう。算数と違って、正解は幅広に考えるべきです。①「解答の要素」を見付けて、②つなぎ合わせて、③文の形にする。まずは、この作業に慣れることに集中します。せっかく書いても得点にならないとがっかりしますが、白紙と何か書くのとでは、その後に大きな違いとなって現れるので、必ず褒めてあげましょう。