テストの「解き直し」って、みんなやってる?

テストの「解き直し」って、できていますか?全教科どの先生も、テストの解き直しが大事だと仰います。しかし、私も大嫌いでしたから、解き直しが嫌いな子供の気持ちはよくわかります。できない自分と向き合いたくない。どうせやるなら、新しい問題をやりたい。算数はまだしも、国語の文章題なんてやってる暇はない!それが普通の子供でしょう。

 

国語に関して、模試などのテスト問題は、最新の入試のトレンドを知るのに役立ちます。捨ててしまうのはもったいないので、出題者が一生懸命探してくれた文章を味わいましょう。一人で解き直しができるのは、上位層の子供に限られます。では、解き直しが嫌いな子供はどうするか。ただやれと言っても、さらっと見て終わるので、具体的なやり方を示すべきです。

 

まずは、「①本文を丁寧に読み(精読し)、流行りのテーマ・主題に慣れる」ことです。そもそも、本文を理解する前に、問題を解いても意味がありません。できれば声に出して読み、怪しい語彙はその場で確認します。もしここで集中力が切れてしまったら、あきらめて次に進まない勇気も大事です(無理にやっても親子げんかになります)。問題を解くことより、本文を理解することを重視してください。

 

次は、「②出題者の意図を確認する」ことです。算数で解答から逆算するように、国語も解答・解説を見て、出題者は何を答えてほしかったのか、どのヒントに気付いてほしかったのか、確認します。その際、「正答率30%未満の問題は手を出さない」など、子供の学力に応じて、大人が割り切りを指示します。特に注意すべきは、「設問の指示を誤解・見落とししたものはなかったか」という点です。テスト中は時間がなくてあせりますが、設問の指示には細心の注意を払うと徹底してください。