記述問題が「嫌い」から「好き」になろう

国語が苦手な子供は、「記述問題が嫌い」とほぼイコールです。一方、国語が得意になると、「選択肢問題より記述問題の方が好き」となります。記述問題には引っ掛けがないので、読めているのにゼロ点にされてしまう(逆に適当に選んで当たる)不公平がないからです。

 

記述問題では、設問の指示に「慎重に」従い、本文から「解答の要素」を見つけます。1文を40字程度とすると、80字以内なら2文、120字以内なら3文を目安と考えます。1文に「解答の要素」を3つくらい入れたいので、80字以内なら6つ、120字以内なら9つの「解答の要素」を探し、それらをつなぎ合わせることになるのです。

 

記述問題が嫌いな子供には、このように作業を分割して示すことが有効です。いきなり80字は嫌でも、キーワードを3つ見つけて、40字でつなげた文が書ければ、その作業×2回だと考えられて、心理的ハードルが下がります。1文・40字の記述が書ければ、何字でも対応できるようになったと褒めてあげましょう。

 

記述問題の模範解答は、大人が(しかも誰からも突っ込まれないレベルで)作っているため、子供が自力で書くには無理なものが多いです。模範解答と見比べて、悲観的になってはいけません。記述問題を出す学校の先生は、採点が大変な分、親切に点数を付けてくれます。ここまでは理解できたとアピールして、確実に部分点を拾いましょう。