国語が苦手で成績が安定しないのは、多くのご家庭に共通する悩みです。そもそも、国語の先生に何を質問すればよいかわからない、という子供が多いでしょう。原因としては、第一に「本文・設問をちゃんと読んでいない」、第二に「勘で解答している」ことが考えられます。
まず、「文章をよく読む=精読する」ことからスタートします。論説文における読解力は、ひたすら自我や主観を消して、筆者の考えを「聴く力」と言えます。また、物語文における読解力は、登場人物の心情変化を表す言葉や描写を見逃さない「注意力」と言えます。さらに、設問をしっかり読んで、出題の意図を理解することが前提です。
きちんと本文・設問を読むことができれば、選択肢問題は通常2つにまで絞られます。(時に意地悪で)紛らわしい選択肢は、勘で解答する子供を引っ掛けるためにあります。紛らわしい選択肢に引っ掛からないためには、いちいち本文から「解答の根拠」を見つける作業が必要です。この面倒な作業ができるかどうかで、選択肢問題の正答率が左右されるのです。
そして、「解答の根拠」を見つけるために必要になるのが語彙力です。テキストや模試で出てきた言葉から、地道に意味を調べなければなりませんが、子供に任せるのは難しく、大人の手助けが必要でしょう。「勘で答える」から「根拠を見つけて答える」へ脱皮し、国語の成績を安定させましょう。