「偏差値が高い中学でなければ行く意味がない」って本当?

中学受験において、「一定の偏差値以上の学校でなければ行く意味がない」とおっしゃる親御さま(どちらかというとお父さまにありがち)がいらっしゃいます。しかし、決してそんなことはありません。

 

①中学受験の勉強によって、将来の土台となる基礎学力が付くこと(前回ブログをご参照)、②同じ発達段階の仲間に囲まれ、その集団に適した教育を受けられること、③中学受験よりむしろ大変な高校受験を回避できること(前々回ブログをご参照)、などがその理由です。

 

したがって、親御さまにまずお願いしたいのは、「持ち偏差値の上・中・下に、お子さまに合う学校を見つけること」です。6年生はとても忙しいので、5年生までに、お子さま本人を学校に連れて行き、本人の直感に頼ってください。上の学校に絞らないことで、受験前に撤退したり、家族の絆を傷つけたりすることを防げます。

 

誤解を恐れずに言えば、筑駒・桜蔭・開成は別格として、その他の学校は(偏差値が多少違っても)大きな差になりません。背伸びをして、自分より早熟な子供達に囲まれると、辛くなることもあります。決め手は、他人の評価ではなく、お子さま本人に合うか合わないかの一点です。合う学校は空気でわかるので、必ず本人を連れて学校を見学しましょう。