英語・ITの前に、国語・算数の地力を

近年は早期教育が過熱しており、低年齢から英語・ITのスキルを子供に付けようとするご家庭が増えました。おそらく、ビジネスの現場で英語・ITに苦労した方が多く、我が子に同じ思いをさせたくないという親心なのでしょう。

 

しかし、ビジネスで成功するために、最も必要なスキルは「ロジカルシンキング=論理的思考力」であるということも、経験豊富なビジネスパーソンならおわかりのはずです。そして、論理的思考力は、国語と算数の力によって養われるものです。

 

特に、国語力は「読解力+論理的思考力+表現力」と分解できます。読解力を使って文章を「インプット」し、論理的思考力を使って頭の中で「再構成」し、表現力を使って「アウトプット」する。これらすべてが備わって、国語力と言えるのです。

 

どんなに日本語が達者な外国人の話でも、論理に一貫性がなければ、長く聞いていられないでしょう。日本人が話す英語も同じです。中学生になると、英語が勉強時間の大きな割合を占めます。「論理的思考力は母国語でなければ身に付かない」ことから、小学生の間に、国語と算数の地力をしっかり付けましょう。